皮膚のかゆみ、痛み、肌の症状を治癒へと向かわせる方法
◇子供が最初に安心できるのは、何よりもママとのスキンシップですね◇
皮膚の痒み、痛みなど、肌に起こる諸々の症状は、「自分の外界への信頼度」や「自分の存在価値(意義)の認識」が関係します。
これらを治癒に向かわせるためには、「自分」と外側の世界は良好な関係を築けるんだって知っていくことです。
本当の自分を出すことを怖れて、自分の壁を固めていかなくていいよ、ということです。
自分の壁を緩めていくことで、皮膚の症状は確実に治癒に向かいます。
皮膚は身体の外壁。
心の状態が作る自分の壁でもあるということです。
(これが深く強くなるほど体自体も固くなっていきます)
その壁を柔らかく保っていくから、良好な循環が生まれていきます。
循環というのは体内や自分だけでなく、自分のいる世界の循環も良好にしていくということです。
皮膚が固くなると起こること
ひとの肌は、皮膚の表面に存在する常在菌が、皮脂腺から分泌された皮脂の脂肪酸を分解して肌のバリア機能持った皮脂膜となり、肌を弱酸性に保ちます。
弱酸性を保つことで、外部からの刺激から肌が守られ、また細菌の侵入や増殖を防いでくれています。
この作用によって肌はコーティングされ、健康な状態を保つことが出来ています。
これがアルカリ寄りになると、肌が乾燥したり、かゆみになったりしていくと言われます。
では、なぜ弱酸性を保てなくなって肌が荒れたりしていくのでしょう。
皮膚が固くなってしまうと循環が滞っていきます。
(固くなるのが先か、循環が滞るのかが先かは置いておきますね)
滞ったり固くなることで、分泌物の分泌は抑えられてしまいます。
この場合は、皮脂腺の分泌が抑えられてしまい、皮脂膜のコーティングが充分でなくなってしまいます。
それにより、外部からの刺激に弱くなり、雑菌の侵入や増殖の原因になります。
また、循環が悪くなると、その部位は循環を促進しようと熱を持ち始めるので、炎症や痒みなどに繋がってしまうというのが、皮膚の症状の仕組みです。
皮膚は何をキャッチしているの?
皮膚は、身体の保護、体温調節を行なうと同時に、触覚・圧覚・痛覚・温度覚を感じる感覚器として働いています。
感覚器は、自分の外側の世界をキャッチする器官。
触れられる、風を感じる、音という振動を感じる、温かさを感じる
そういった感覚を通して、「場」や「人」ということを感じ、「自分」や自分の置かれる環境をキャッチしている器官でもあるいうことです。
あなたの居場所は、心地良い環境かどうか。
皮膚はそういった情報を常にキャッチして、自分の居場所を確認しています。
その皮膚という外壁が固いと、感度が鈍くなったり、情報を自分主体に歪めてしまったり、真実がぼやけてしまいます。
そこで生まれる防衛反応が、外壁という皮膚を厚くしてしまうということです。
自分の壁を固くすればするほど他者との壁も厚くなります
以前の僕は、とても壁を固くしている人でした。
そうやって感じている世界はとても冷たくて、誰にも頼れず弱音を吐けず、自分の知っている世界の中でさえ自分を出すことを怖れて生きていました。
弱いところを見せられないから、いつも強がって気を抜けない
自分のことなんて分かってもらえるはずがないという諦め
要求に応えてくれない人とは敵対
こうして、自分から周りを知ろうとせずに待つだけで、自分のエゴで周りを判断して、思い込みの世界を生きていました。
自分の壁を固く厚くして、自分の殻を壊されないようにする毎日。
その頃の僕は、季節の変わり目はもちろん、疲れ、呑みすぎ、仕事のストレスなど、何かあると脇や鼠径部などから痒みが広がりイライラしていたのを思い出します。
その後、自分の壁を取り払えるように色々なことにチャレンジして、今は素の自分でいられるようになりつつあります。
そのお陰で、今は皮膚の症状はほとんど出なくなりました。
皮膚と感情の関係
肺と大腸のエネルギーは、皮膚や鼻などの呼吸器系に影響します。
東洋医学では、肺と大腸は表と裏の関係。心身の出し入れ(インプットとアウトプット)を司ります。
影響しあう感情は、「悲しみ」や「憂う」という心。
肺は呼吸を通じて外との情報交換を行い、大腸では消化吸収や排泄ということを通じて出し入れを調節しながら環境をキャッチしています。
そういうことを総合的に受け取って、今の皮膚の状態が作られています。
ピンと来ない方もいるかもしれませんが、その多くは子供の頃の感情を持ちこしていることから生まれているケースもあります。
スキンシップが、安定した心を育む
スキンシップが豊富だった子供の心は安定していると言われます。
子どもをスキンシップたっぷりに育てることで、子どもは「ここに存在していいんだよ」というメッセージを無意識で受け取ります。
それだけで、体も心も弛んでいく。
弛めるから、いろんなことを素直に受け取っていけるし、自分を出していける。
気持ちを込めてハグするだけで、体も心も緊張を緩めて柔らかくなります。
うちの次男は、ハグするとフニャフニャになるほど緩みます(笑)
これは大人も同じ。
存在していいんだよ
愛されているんだよ
必要とされているんだよ
それを知っていく必要があるし、また伝えていく必要もあります。
子どもの皮膚の症状だけでなく大人も同様に、体と心の健康のためには何よりもスキンシップが大事なんですよ。
ご夫婦で、パートナーと、彼氏彼女と、感謝を込めて触れ合ってみてください。
改めてって照れ臭いかもしれないけど、相手の鼓動が伝わるぐらい、20~30秒ほどでも充分ですので、じっとハグしてみてくださいね。
少しずつ体も心も弛んでいくのを実感できるようになっていきますよ。
お子さんには、たっぷり抱っこしてあげたり、忙しくても手を止めて向き合ってあげてくださいね。
とくに子どもは言葉ではなく、エネルギーで敏感にキャッチしています。
これは子供だけじゃなく、大人も同じです。
そういったところから、皮膚や呼吸器の症状としてサインを発していきます。
子どもの風邪、咳、発熱、湿疹など、言葉で上手く伝えられないことが体に表れていきますので、お子さんのいる方はよく観察してくださいね。
大人も子供も、スキンシップが皮膚の状態を向上させる
皮膚のかゆみ、痛み、肌の症状を治癒へと向かわせるために、たくさんのスキンシップを重ねてください。
その積み重ねは、確実に皮膚の状態をより良くしていきます。
皮膚、お肌を良い状態にしていくために、日々を「ハグ」でスキンシップを重ねてくださいね。
人は、人と繋がっていることで心から安心できるものです。
今こういう状況だからこそ、身近な人とのスキンシップを大切に。