肩こりや背中が張ってくると息苦しくなったり呼吸がしにくくなりませんか?
当たり前ですが、呼吸には吸う作業と吐く作業があります。
呼吸は自律神経が調整していて、交感神経と副交感神経というものが作用します。
交感神経は、「昼の神経」などと呼ばれ、昼間、活動的なときに活躍する神経。
興奮や緊張など活動的な時に作用します。
副交感神経は、「夜の神経」とも呼ばれ、体を緊張から解きほぐし休息させるように働く神経。
リラックスしている時や眠たい時などに作用します。
吸う時は交感神経的に、吐く時は副交感神経的に作用します。
このことから身体は吸う時は緊張し、吐くときは緩むことが分かります。
呼吸が浅いと体が緩む間が少なくなり、緊張状態が続き体が固くなってしまいます。
無酸素運動ばかりだと体が固くなりますが、有酸素運動を取りいれると使い方にによっては柔らかくなる、というと分かりやすいかもしれませんね。
肩や背中に限らず、筋肉というものは酸素供給が間に合わないと乳酸が溜まり疲れやすくなります。
呼吸が浅くなると当然酸素の供給が少なくなりますので、筋肉の疲れが取れにくく固くなりやすいということなんですね。
呼吸法では、胸式呼吸が交感神経に作用して、腹式呼吸が副交感神経的に作用すると言われます。
でも、お腹に力がない方や女性は腹式呼吸が意識しにくいですね。
無理に腹式呼吸をしても逆に力んでしまいリラックスできません。
胸式呼吸の方が断然意識しやすいです。
それでも肩や背中が張ってくると呼吸がしづらく息苦しく感じたりもするものですよね。
これは背中や胸部を守る肋骨の動き自体が固くなってしまうからなんです。
そういう時は、どうしたらいいのでしょう?
息を吸うことよりも、息を吐ききる事を意識してください。
1、先ずは背中を丸めるようにして、お腹と胸を縮めるようにして体全体で吐ききります。
お腹に力も入れて、肺の中の酸素を全部出し切るぐらい息を吐いてください。
2、吐ききったら次は自然と吸う作用になります。
この時に体を起して胸とお腹、そして体全部を大きくを開いてみてください。
この2つの動動作を何回か繰り返しているうちに呼吸が入りやすくなってきますよ^^
これだけでも肋骨が大きく動くので、背中や肩周りの筋肉を深いところから動かしていけます。
普段使っていない深いところの筋肉を動かせると、深部も循環がよくなり温まってきます。
そうすることで少しずつ呼吸がしやすくなるんですね。
呼吸を意識して深くしていくだけでも、肩こりや背中の張りの予防にもなります。
呼吸の深さは睡眠の深さとも関係してきますので、ぜひ意識してみてくださいね。