肩こりと五十肩には共通点がある
それは姿勢の悪い状態が続いてしまうことです。
とは言っても、いつも姿勢を良くしているなんて逆に疲れてしまいますよね。
姿勢が悪いから肩がこるのは仕方がないなんて諦めないでくださいね。
どういう状態になって肩こりや五十肩に繋がるのかを知ってるのと知らないのでは大きな違いです。
気がついた時に少しずつ意識するだけでも全然違ってくるんですよ^^
パソコン作業に夢中になっていると背中が丸まってきますね。
背中が丸まっていると肩首や背中の筋肉が伸ばされっぱなしで緊張を続けます。
こうして緩むことが出来ずに張ってきて肩こりになってしまうんですね。
姿勢に気をつけていても、キーボードに手を置いた姿勢や運転で腕を前に上げている姿勢は肩が前に入って(巻き肩になって)きますね。
そうすると肩の動きに重要な肩甲骨という骨が外側に開いてきて、首や肩の筋肉が引っ張られて緊張してき肩こりとなって出てきます。
この状態がコリとなるか、ひどくなって痛みになるかで肩こりと五十肩の違いが出てきます。
肩が前に入ることにより前面にある胸から腕にかけての筋肉は縮みます。
伸ばされることや動かすことが少なくなると筋肉は萎縮して固くなり肩こりとなります。
こうして肩周りの筋肉が弾力を失い動きが悪くなってきて五十肩のようになってきます。
萎縮した筋肉を急に伸ばしてしまい、筋肉や腱に炎症を起こしてしまったものが四十肩や五十肩の症状を引き起こします。
また、それと同時に肩が前に入ることで、肩の関節の前面が狭くなってきます。
そこが酷使されて関節の中が炎症を起こして関節炎となってしまい、腕を上げた時などに痛みが走ったりするんですね。
しかし四十肩や五十肩といわれる症状が必ずしも炎症を起こしているとは限りません。
筋肉の緊張や萎縮から動きを制限している場合も多くあります。
肩こりも五十肩でも一番多いのは、棘下筋(きょくかきん)、小円筋(しょうえんきん)、大円筋(だいえんきん)という筋肉が緊張しています。
(背中側からみた図です)
肩が前に入るとこの筋肉が緊張しっぱなしで固くなります。
この筋肉群を伸ばすストレッチは、腰に手を当てて反対の手で肘を前に引っ張ることで伸ばされます。
無理に伸ばさず、なんとなく伸びてるのかなぁというぐらいで充分です。
グイグイ伸ばしてしまうと逆効果になってしまうので気をつけてくださいね。
この筋肉を使うようにするのは、これと逆の運動をしていくといいですよ。
軽い症状の方はこれだけでも肩の動きがよくなります。
痛みが激しい方は無理しないでくださいね。
そして姿勢が悪くなってしまう方は、気が付いた時に胸から腕にかけて開くように伸ばしていきましょう。
手のひらを上から後ろに向けていくような感じで、呼吸を止めずに深く呼吸してください。
横から見るとこういう感じで伸ばします。
痛みが走ると筋肉はこわばります。
肩の関節はいろんな方向に動かせますので、基本は痛くない方向に伸ばしていくことから始めていきましょう。
肩こりも五十肩もどちらにしても姿勢は気にしていきたいところです。
予防のためには習慣にしていくことが大事です。
気がついた時に少しずつ行っていきましょう^^