整体ってボキボキしないと効果がないの?
整体というとボキボキ矯正するというイメージをお持ちの方はまだまだ多いです。
ボキボキ整体を受け慣れた方は、この矯正がないと効いた感じがしない、スッキリしないという方もいらっしゃいます。
でも、このボキボキって音のする矯正をしないと整体って効果が出ないのでしょうか?
そもそも、この「ボキボキ」と鳴る音は何でしょう。
関節は、関節包(かんせつほう)という袋に覆われていて、骨と骨のわずかな隙間に関節液という液体を入っています。
関節を急に引っ張たり曲げたりすると、関節の中が陰圧(中の気圧が外の気圧より低い状態)になって真空状態となります。
その時に滑液が気化するのですが、それがはじけて消失する時に音が発生します。
その音が周りの軟骨、骨、関節包、腱に反響して聞こえるのが「ボキボキ」音の正体です。
と、いうことです。
ですから整体はボキボキしなくても効果はあります。
そして、ボキボキしなくても歪みは整えられます。
音が鳴らないから入ったとか入らないとかっていうことはないんですね。
背骨や首の骨のズレなどは、左右の筋肉の張り方の差から出たり、骨盤の歪みから連動してズレが生じることもあります。
しかし、身体に出ている痛みや内臓の状態、妊娠等によって、いろいろなことをカバーするために必要な歪みも多々あります。
何でもかんでもボキボキ矯正すればいいというものではありません。
そして何よりも身体自身が治していく力が向上していくことが大事です。
ズレた骨や関節を部分的にボキボキ矯正するよりも、骨格や内臓の力を全体的に整えていけば必要なところは自然と整っていくということです。
受ける方が痛みを覚えたり恐怖感を持っているのにボキボキ矯正されるのは、かえって逆効果ですので気をつけてくださね。
また、急に捻ったり関節を動かす矯正ばかりしていると、周りの筋肉や靭帯が緩んでしまい元の位置に収まりづらくなるのでご注意を。