リウマチの仕組みと心の傾向
リウマチは、自己免疫疾患といわれる。
自分の免疫は本来、外から入ってくるウイルスや細菌などの敵に対して体を守ろうとする働きなのだが、この自己免疫疾患は外敵だけでなく、自分の細胞も攻撃してしまう。
自分自身の中にある抗体が、自分の細胞を攻撃するという現象でひきおこされるということ。
表に出ているかいないかの違いはあるけど、リウマチになる人は何かしら自分も他者も責める傾向が強い。
この自己免疫疾患の現象と同様に、自分も他者も攻撃してしまうという心の働きが体にも同じように出てくるということだね。
リウマチ初期の特徴に「朝のこわばり」というのが挙げられる。
これは、起きている間に気を抜けないことから朝起きて気を張る(引き締める。緊張する)というのがそのまま体に表れ始める。
人前で緩めない。人に言うからには自分も非の打ち所がないぐらいやらないとならない。
もう、朝から強張ってしまうんですね。
起きる現象も症状も、心の状態をそのまま表している。
これがリウマチや難病と言われるものに多い自己免疫疾患の仕組み。
自分にも他者にも、強く責めてしまいがち。
それをずっと持ち続けている。
自分が納得したくて自分でやってしまう。結果を自分の形にしないと不満。
そう、自分のルールや常識から外れる物事を許せない傾向もある。
自分も他者も見分けず厳しく攻撃する。
その頑なさが、自分の体も頑なにして強張らせてしまう。
遺伝的な要素があるというのは、遺伝というより性質の要素。
人は見てきた物事を身につけて成長していく生き物だから、性格とか習慣、傾向は似てきてしまう。
その性質や習性が体を作ることと同じく、病気なども同じような傾向になるということなんだ。
今の医学化学で言われている「遺伝」って、こういうこと。
遺伝子がどうとかというより、習慣や行動の傾向とかの性質が体を作っているということ。
そして、その根っこにあるのは、自己免疫疾患の根本は「自分の何かを守る」ために起きている。
その守りたい自分は何なのだろう。
自分が実は弱いということ。
過去に、誰にも言えなかい失敗をしたということ。
生きる上で自分を取り囲んでいたもの。
自分の中の譲れない正義
守りたいものを侵されてしまうことで、自分が否定されたり存在価値がなくなってしまうのではないか。
弱くたっていい。誰の中にも弱さはあるんだから。
過去に失敗したっていい。それがあったから、今の君がいる。
自分を取り囲んでいた環境は、あなたが乗り越えるために必要だったものたち。そして、その環境は変えられる。
自分の正義に固執しなくたっていい。掴んでいて苦しいなら、手放せばいい。
君は本当の君のままでいい。
いろんな要素があると思うけれど、その中には強く自分の何かを守ったり責めたりする物事が存在しているために起きている。
それが体に表れているのが、リウマチなどの自己免疫疾患ということ。
体と心の繋がりを紐解いていくと、体に出ている症状だけでなく、気持ちの面にも視点を向けてより良く生きていくヒントになる部分が見えてくるんだよ。