頑張る方向性を有効活用する
肩こりや腰痛を改善しようとストレッチをしていると聞くことが多い。
話を聞くと、ほとんどの人が固いところを伸ばして頑張ってしまう。
これね、余計に固くしてしまうストレッチ。
ストレッチで体を緩める秘訣は、まず楽な方向に伸ばすこと。
首を前に曲げるのはきついけど、横に倒すのは楽という場合。
まず、楽な横のストレッチをたっぷりする。
そうすると他の動きが変化する。
変化したら、無理のない程度に伸ばしていく。
一番きつい前は、最後に変化を確認する程度でいい。
楽な方に意識を注ぐ。
→ この場合は横
足を引っ張る方も必要なら変化を確認する。
→ この場合は前
これを繰り返すうちに、前も曲がるようになっていく。
これが体を緩めていくコツ。
効率よく成果を出すストレッチの頑張り方です。
これね、生き方とか仕事とか、他のことでも転用できるコツ。
それぞれ、頑張る方向を間違えると、辛い苦しいだけで終わってしまうよ。
ただ嫌なことを「嫌なこととして我慢してやる」のではない。
好きなことを貫くために「苦手なことを克服する」の。
やりたいことに注ぐために必要な嫌なことなら頑張る。
ここを間違えると、ただ苦しいだけの生き方とか仕事になってしまう。
僕は幼い頃から人とコミニケーションをとるのが大の苦手だった。
無意識に高校のころから人と話さなくても良さそうな仕事(バイト)を選んできた。
もちろん好きな仕事ではあったんだけど、その度にお客様と話さなければならなかった。
料理を作る調理の仕事は、人が足らないとホールで接客しなければならなかった。
スポーツトレーナーの仕事は、トレーニングを教えたりメニューを作るため、相手を知るためにコミニケーションをとらなければならなかった。
痛みやコリを取り除けば良いと思っていた整体や鍼灸の仕事は、相手の日常はもちろん、性質まで読み解いていかなければ繰り返すばかりだと知った。
その他にも、空手道の指導や、様々な学びの場でも人との関わりは欠かせない。
何をするにも、人と上手く関わることは大事だから、僕の課題としていつも目の前に表れてきたんだ。
それに気づいたら、今の仕事も空手の指導も、もっと良くしたいという思いがあるから、苦手ながらも克服しようと思えた。
これが仕事とか関係なく、昔からコミニケーションが苦手ということだけで、強制的に学びに行かされていたらどうだろう?
コミニケーションスキルを上げることだけが目的になってしまう。
嫌なのに人前に出るとか、話し方のワークをしたりと、目的が手法だけになってしまっていたら、きっと逃げ出していたと思う。
気づいてからは、好きな仕事のために伝えたいことがあるから取り組んでこれたこと。
これを間違えてしまうと、苦しいだけで終わってしまう。
間違った頑張り方になる。
頑張り方も一歩間違えると大きな違いになってしまい、伸ばせるはずのことが伸ばせないどころか、苦手を増やすばかりになってしまう。
好きなこと、好きなところを、どんどん伸ばそう。
そうすれば苦手なところも少しずつ手がつけられるようになってくるよ。