春にぎっくり腰が増えるわけ
毎年ですが、ぎっくり腰をしてしまう人が多い春。
皆さんは大丈夫ですか?
まだ寒い日が続いていますが、暦の上ではもう春です。
体は、いち早く春の気をキャッチしています。
東洋医学の考え方では、一年をこの画像の植物のように考えています。(正確には、一日でも一年でも、人生でも、大中小のスパンで、この過程を当てはめて観てきます)
冬は種の状態でエネルギーを充実させ、春には芽を出し、夏には花開き、秋は花が枯れて実を成らしたり種を落とす、そしてまた冬となる。
この過程で観ていくと、春は芽が出て開いていく時期となります。
固い殻を破って柔らかい芽が開いていく段階となります。
冬の寒さを越えて春の兆しが見えてくる時、雪が解けるように体も固さを解いていきます。
それと同じく気持ち的にも、心を緩めていきます。
そう。体も心も緩んで開いていくんです。
今まで固くなって守っていたことが開いていく。
気持ちも開いていく。
まだ寒いけど、体も心も春の兆しをキャッチして、次の季節に向かっているのです。
体で開いたり緩んでいくものは、、
筋肉が緩み
関節(背骨の椎間なども含まれる)が緩み
骨盤は緩んで開く
気持ちでは、、
固くなった心が緩んでくる
活動範囲が広くなる(気持ち的に外に広がる)
警戒心が緩む
こんな状態に移っていきます。
この「開いて」いく段階に注意が必要なことは、
産後の骨盤と同様に、左右均等には開いていかない
ということ。
気持ちの面でも同じで、どれかが緩んでも、どれかは固いまま。
こんな状態が、この「春」の状態ということです。
緩んでいるところと、固いままのところがあって、動けるように感じていても、どこかがストップをかけている。
その状態で緩んだ心身のつもりで動いてしまい、急激に引っ張られたり、動かしすぎてしまったり、偏りが大きくなってしまったりする。
体も心も、何かにストップをかけてしまうかのように、痛みを引き起こして行動を引き止める。
そんなことが起きやすいのが、この「春」の体と心。
まだ緩み始めたばかりですから、寒かった時のように慎重に動いてくださいね。
一つずつ確認しながら、動きも活動も少しずつ広げてくださいね。
春に多い「ぎっくり腰」は、一つずつのルーティーンを丁寧に行うことが、何よりの予防になりますよ。
充分に気をつけてくださいね。