右とか左とか、痛みの左右の偏りから気づいていく
肩こりとか腰の痛み、坐骨神経痛や関節などの脚の痛み。
いつも右側ばかりとか、左だけ痛むとか、症状が同じ側ばかりに出る人がいます。
なんで同じ側ばかりなんでしょう?って聞かれることがあります。
重心とか体の使い方とか、体の偏りという言葉だけで片付けるのは、あまりにも雑すぎますよね。
今日の記事は、そういった左右での偏りというか、片側ばかり不調になる人の内観のヒントというか参考にしてみてください。
たとえば脳は、現時点では左脳は言語や計算力、論理的思考を司る脳で、右脳はイメージ力や記憶力、想像力やひらめきなど感覚を司る脳ということが分かっていると言われます。
この脳の働きは、脳の下部にある延髄で交差して、体では右脳は左半身、左脳は右半身を支配しているといわれる。
そうやって現時点での解剖生理学の理屈通りに考えると、右半身は論理的、左半身は感覚的と言えます。
このように分けられるような対である物事を挙げてみると
男女
熱冷
体と精神
理論と感覚
能動と受動
意識と無意識
出入
剛柔
天地
昼夜
などなど。
どちらがどうとは言いませんが、左は女性性、右は男性性と言われます。
それぞれの課題が左とか右とかに出やすいということです。
以前にブログに書きましたが、僕はこういった体と心のつながりを表現するのが怖かった頃があります。
その時に出ていた症状が左腰(お尻あたり)か左脚への鈍痛としびれ。
庭の掃除をするにも、15秒も立って掃いていられないほどの痛みがあって、掃いては休み掃いては休みを繰り返していました。
この症状を読み解くと、まずは腰は怖れ。
精神的な気負い、感覚的な怖れ、そんな弱さを受け入れられない気持ちなど。
こんなことが重なっていた状態でした。
この時、解剖学的に見て筋肉がどうとか、椎間がどうとかということを考えて診察を受けようとは一切考えなかった。
そういったことが分かっていて、自分が出したいことを出せるようになれば治ると予測していたから、出せるようになったら気が付いたら治るだろうと読んでいた。
もちろん体のケアはしながら、あとは経過を観察するだけ。
自分の経験としてブログなどで発信するようになったら、予想通り気が付いたら治っていました。
筋肉がどうとか、骨がどうとかっていうのは、結果でしかない。
その奥には、こういう意識の深いところの葛藤や抵抗が体に表れていく。
そこに気づいていくことが、本当の意味で体を治癒させていくことに繋がっていきます。
話が少しずれたけど、痛み等の左右の偏りは、論理と感覚とか、男性性と女性性など、自分の中のバランスが取れていないときに表れる。
そういった感覚の葛藤。
自分が置かれている環境や社会での常識や認識の中で、自分が思うように自由に出せない感情が体に表れる。
その差が大きいほど、左右という性質においての葛藤が大きくなり左右の偏りが大きくなる。
自分の中のバランスを内外で調和させていくこと。
これが左右の偏りを解いていく方法でもあります。
男性性と女性性のバランス。
自分の中に問いかけてみてくださいね。
この左右差が大きい人は、季節の変わり目にも影響を受けやすくなります。