障がい者の方に整体ということが何を為していけるのか
「障がいを持たれる方へ整体の試み」
今年の1月末より障がいを持たれている方への週に1日整体をさせて頂いています。
場所は曽於郡大崎町にある社会福祉法人「愛生会(あいせいかい)」さんです。
年末に愛生会さんからお話を頂きました。
お互いに初めての試みだったため、まずは試しに3ヶ月間やってみましょうということで始まりました。
この3ヶ月半で出てきた変化の一部をご紹介します。
・大人2人がかりで車イスの乗降をしなければならなかった60代のパーキンソン病の男性が自力で乗降できるようになりました。
(始め二ヶ月は整体のみ、その後は整体+オイルトリートメント)
・膝が曲がらなく歩行困難のため手押し車を使わないとならなかった60代の知的障がい者の女性が、手押し車も杖もなく散歩できるようになり運動会で走るという目標を持って努力されるようになりました。
(始め二ヶ月は整体のみ、その後は整体+オイルトリートメント)
・脳性麻痺で動けず、いつも手足が氷のように冷たかった20代の女性が手足が温まるようになり朝までグッスリ眠れるようになりました。
そして介助されるお母さんも夜はしっかり休めるようになりました。
(オイルトリートメントのみ、ここ数回は+経絡治療)
治療を継続することで個人差はありますが変化は確実に出てきます。
私たち夫婦は一昨年の6月に東京から鹿児島に移住してきました。
一番の理由は妻のため。
手足に小指しかない欠指症という先天性の障がいで生まれてきた長男を授かったことで、妻の育児が少しでも楽にならないかと思ったのです。
その息子は生まれた当初「4、5歳ぐらいまで歩けないかもしれません」と医師から言われました。
妻が介助する苦労を考え、当たり前のように妻の実家である東串良町に移住しようと決めました。
その時から夫婦での夢の一つに「障がいを持つ方にお役に立てる何かをしよう」が加わりました。
鹿屋特別支援学校(養護学校)で7年ほど教員をしていた妻の経験を活かし、必ず何かできると思っていました。
その時は整体で携わるのかも考えずにただ漠然と。
ある程度まで治療院が大きくなってきてからの次のステップぐらいに考えていたのですが・・・
しかし思わぬところからオファーを頂き、こんな早い時期から携わらせて頂けるなんて夢みたいと夫婦で喜んだのが昨年末です。
そこから今年の1月より施設に伺うことになりました。
そして一昨日の愛生会さんでの整体後に今後の整体継続が本格的に決まりました。
本当に嬉しかったです。
御縁にも機会をくださった愛生会の皆様にも心から感謝しています。
障がいを持たれる方に整体ということが何を為していけるのか。
これからも制限をかけずに可能性を広げていきたいと思います。
目の前にあることを大切にして。