ホルモンバランスが崩れる(乱れる)原因って何?
いつも長文で説明すると肝心なところを飛ばされたり、都合よく解釈されてしまうので単刀直入に言います。
「自分の中で手放せないことが多すぎて(または大きすぎて)、他との調和が取れずに心と体のバランスを崩してしまう」
そのためにホルモンバランスが崩れてしまいます。
どういうことかというと、
先ずはホルモンのことについて少しお話ししますね。
体の中で分泌されるホルモンは沢山あります。
特に女性はこのホルモンの影響を受けやすいと言われますが、それは排卵や生理周期、妊娠、授乳など、男性よりもホルモンバランスの影響が表面に表れやすいだけです。
症状名を挙げるとかなりの数になりますが、主に視床下部、脳下垂体、甲状腺、副腎、膵臓など、内分泌疾患(ホルモン分泌に関係ある病気)と呼ばれる症状は多岐に渡ります。
更年期障害などもホルモンバランスの乱れが自律神経に影響して起こると言われますが、最近では男性にも多く見られますね。
ホルモンの作用は単独で一つの機能を果たすというよりも、複数のものがバランスを保ちながら機能を維持、促進する場合が多いです。
そしてホルモンは自律神経とも深く影響し合います。
また、常に変化する環境の中で身体の機能を正常に保とうとして、ホルモン分泌や神経、免疫機能というものがストレスから身体を守る働きをしています。
こういう作用を見ているとホルモンというものは、
他との調和が取れないと上手く機能しないということ
がよくわかります。
これはホルモンバランスに限ったことではありません。
自律神経にも言えるし、身体全体の機能、もっと大きく言うと人間をはじめとする生物というものは他との調和が取れないと生態系が崩れていきます。
体内の環境というのも、こうして自分を取り巻く環境の表れなんです。
僕は実際に25年間、人の身体ということを通じて沢山の方と関わらせて頂きました。
その中でホルモンバランスを崩してしまう場合の多くは、
こうあるべき
こうするべき
こうでなければならない
こういう価値観の縛りが強く見られます。
自分の経験の中で培ってきた常識で自分も他者も縛って見ています。
一見周りとの調和が取れているように見えたとしても、内面では否定や怒りの感情を持ったりしています。
内面で調和が取れていないというホルモンの作用と同じです。
それが自分自身を心身共に身動きできなくしてしまうのです。
自分が自由に出来ないと人の自由を許せなくなってしまう
自分に自由を許すと人の自由を許せる
自分が自由になると人の自由も喜べるんですね。
たったそれだけのこと。
肩こりや頭痛、生理痛や胃痛など、体の表面に出ている時はまだ良いですが、こうして体の内部にまで影響すると良くなるまでにはかなりの時間を要します。
自分を縛ってしまっているものも、深く頑なになればなるほど強固なものになってしまいます。
全く関係ないですが、ホルモン焼き等のホルモンの語源って知っていますか?
牛や豚の臓物(内臓)など、料理で使えずに放るもの(捨てるもの)を関西弁の「放る(ほおる)もん」から来たと言われます。
贓物料理では印象が悪いため、体内に活力を与えるイメージで医学的に使う内分泌のホルモンにあやかって名づけられたと言われます。
もちろん医学的に使う「ホルモン」の語源は、これとは違いますけど(笑)
話が逸れてしまいましたが、僕は今までの経験からホルモンバランスが崩れる原因は、自分を縛りつけているものを手放せないために起こる葛藤から起きていると見ています。
元々は「捨てるもの(放るもん)」ということ。
ですから、育ってきた環境から、というより日本の古い教育で植え付けられてきた
自分を縛っている価値観を手放していくことがホルモンバランスを良好に保っていく秘訣
です。
自分が自由であるために手放して放ってくださいね^^
もう一度言いますが、ホルモンバランスが崩れて(乱れて)しまう原因は、
「自分の中で手放せないことが多すぎて(または大きすぎて)、他との調和が取れずに心と体のバランスを崩してしまう」
ということです。
【今日のポイント】
自分に自由を許し他者の自由を許してあげること
【追記】
語源由来辞典による「ホルモン」についての記述
(語源由来辞典より引用)
「ホルモン」
意味)ホルモンとは動物体内の組織や器官の活動を調節する生理的部室の総称。
ドイツ語hormon 英語hormone
焼肉のホルモン焼きは豚などの贓物を焼いたもの
・ホルモンの語源・由来
「刺激する」「呼び覚ます」を意味するギリシャ語「ホルマオ」から。
「ホルモン」と呼ばれるようになったのは20世紀初頭、イギリスの生理学者「べーりす」と「スターリン」が命名したことになる。
焼き肉のホルモン焼きは、大阪の洋食レストラン「帆極性」経営していた北里茂男が、毎日捨てている贓物を料理に使う方法はないかと考えた「ホルモン料理」に由来し1940年に「ホルモン料理」は商標登録されている。
関西弁で「捨てるもの」を意味する「ほおるもん(放るもの)」を語源とする説が甥が、贓物料理では印象が悪いため、英語「hormone」にあやかり、体内に活力を与えるイメージで名付けられたとする説が現在では有力とされている。
(語源由来辞典より引用)