体の捻じれが表しているもの
体の捻れ(ねじれ)というのは、腎臓とか膀胱とかの泌尿器系と関係します。
「捻る(ひねる)」というのは、整体的に体を見ると「力」とか「スタミナ」ということとも関係します。
なんでもそうだけど、力を入れる時って体を捻ることが多いですよね。
何かを投げる、引く、押す。
いろんな動かし方があるけど、力を入れる時って体を捻ります。
これ、人でなく物でも同じで、ネジやしめ縄、竜巻は、捻る動きが増すごとに強くなることからも、捻りとパワーとが関係することが分かります。
捻るというのは、そういう作用があるんですね。
自分の体をより強くして使おうとすれば自然と捻って使う。
強くしようとして捻る(ひねる)。
弱いのを強くしようとして捻る。
もっと強くなるために捻る。
整体的には、この捻じる(ねじる)というのは、弱いところを強くするという運動的な習性があると見ます。
これは心理的にも同じことがいえる。
弱いから強くしようとする。
もっと強くしようとする。
こんな性質の人が捻れる。
捻れる性質の人は、行動の基準が「勝ち負け」。
自分の弱い部分に対しても捻って頑張ろうとする。
誰に対しても、どんな話題に対しても、勝とうとする。
困難があったら真正面から向かっていって、それを克服しようとする。
そういう性質が、考えずに咄嗟に出るところがある。
その捻れがいきすぎてしまうと、衝動的にやり過ぎてしまったりするので要注意。
捻れる人の特徴は「闘争的」。
ムキになって身構える時には体を捻るので分かりやすい。
こういう捻れる人の多くは、体の弱いところ・心の弱いところをカバーしたい要求で体が捻れてくる。
もっと強くなりたくて捻れてくる。
捻れの根本的な問題は、こういうところから始まってきます。
東洋医学的に見ても、腎や膀胱の泌尿器系が影響する感情が「怖れ」「驚き」「不安」ということからも、それを克服して頑張ろうとして捻れるというのが分かります。
このエネルギーが発散できずに溜まってしまうと、衝動的に動いてしまい、ムキになったり荒れたりする。
逆にエネルギーが足りなくなると、喉を痛めたり腫れたりするようになる。
捻れ体質の人は、体の異常を感じることが遅いので気をつけてくださいね。
風邪にしても反抗にしても、異常はすべて泌尿器系に出るのも特徴。
基本的には頑張りすぎないことが、偏りを過度にせずに安定します。
自分の存在価値を知らしめるために、時々すねたり捻くれたりするので、気持ちの波が大きくなりはじめたら体を整えることをおすすめします。